大崎漆器店(おおさきしっきてん)

大崎漆器店(おおさきしっきてん)は、江戸末期創業の輪島塗の塗師屋です。

塗師屋とは、輪島塗のいわば総合プロデューサー。木地・下地・仕上げなどの工程ごとに分業している職人たちをとりまとめ、漆器の製造・販売まで行います。

大崎漆器店では創業以来、堅牢さを追求する輪島塗づくりを貫いています。
下地塗りに使う地の粉には輪島の珪藻土を混ぜ、これにより漆が高い強度をもちます。使用する漆も、現在日本で使われる漆がほぼ中国からの輸入に頼るなか、大崎漆器店では国産漆にこだわっています。
これらにより、10年20年と使っていける質の高い漆器が生まれます。
身体にも安全・安心で、長く使っていただけるよう、ひとつひとつ心を込めて手作りしています。

大崎漆器店の作業場は、「住前職後」という塗師屋特有の自宅兼工房となっており、住まいが建物の前に、仕事場が後にある造りになっています。
ここに職人たちが毎日通い、漆器づくりに適した土蔵の環境のなか作業を行っています。住まいの一部は拭き漆のギャラリーにもなっています。

現在当主は4代目大﨑庄右エ門。「世界の中の輪島塗という意識を持ち、輪島塗の質を高め、次の世代へきちんと継承する」という志を持って仕事に取り組んでいます。