岡重(おかじゅう)

岡重(おかじゅう)は、安政二年(1855)京都に創業しました。

友禅染が世に生まれたのは江戸時代中期の初め、貞享・元禄の頃。

京都祇園町に住む扇絵師、宮崎友禅斎により完成したと伝えられています。
豪華な多色使いを駆使した画期的な染めは、当時行われていた大方の染物がすっかり顔色を失ってしまうほどの勢いで流行したといいます。
友禅染の特色は、技術的にはどのような文様・図柄でも好みのままに自由に表現が可能で、絹帛ならではの柔らかな風合いを損なうこと無しに染色ができ、また手描き友禅特有の表現方法として「ぼかす」という技術が駆使されているということです。

それは見るものを引き入れる深さや動きを感じさせる日本美の典型と言えます。
友禅染は、手描き・手染めの彩色法で繊細な柄を描く、世界でも類を見ない技法です。
筆を使って絹に直接染色していく技法は、現四4代目社長 岡島重雄がそれを着物の世界だけに止めずこの技術を他に活かす道がないかと考え、1990年絹製ファッションアクセサリーに着手しました。それぞれのバッグの形に紙に図案を描き、白生地に図案を描き1点1点手手染め、縫製と全てが岡重オリジナルで製作されます。

また日本の羽織は、室町時代末期から、江戸時代の武士が着用した胴副が起源と言われており、現在のコートのような役目。

もともとは男物として使われた羽織は、表地は地味な色ですがその裏地は「見えないところに凝る」粋を気取る江戸気質が反映されたものでした。明治・大正時代に流行った羽織の裏「羽裏」。その当時、岡重の図案家が描いた絵を羽裏へと自社染工場にて染めておりました。当時手がけた裏地の見本裂を染裂見本帳としてシートに貼られたもの、折帳にしたものなど500枚余りが今も桐箱に大切に保管されています。この技法は「型友禅」と言い、50から100枚の型を使って精巧に仕上げられており、型彫りの技術、染の技術ともに、当時の職人集団の技量と拘りをまざまざと知らされます。

手描き友禅のバッグは「OKAJIMA」、先々代が残してくれた岡重オリジナルの羽裏柄シリーズは「MAJIKAO」(羽織の裏 OKAJIMA“オカジマ”の裏読みでMAJIKAO“マジカオ”と名称)、昔から伝わる更紗柄をアレンジした文様を「唐様三昧」他、インドネシアのバティックと手描き友禅のコラボレーションの商品には「OKAJIMA IMAN」などのブランドの立ち上げや、文化催事「秘められた染め 羽裏の美」展等を手がけ、アジアの伝統文化工芸の保存・伝承、東西アートデザインの交流発展を常に考え、今後も「もの云わぬものに、もの云わすものづくり」を信念とした選び抜かれた素材のクオリティと細部にいたるクラフツマンシップは、時代を超え、世代を超えて指示されています。

〈OKAJIMA〉のアトリエでは、熟練された職人により手作業の技が脈々と受け継がれてきました。
機械では決して代用することの出来ない職人の手技。ART TO WEARからART TO CARRYへ。
“最高の品質を追求する他では絶対真似のできないものつくり”の結晶です。