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刀匠 河内國平 Vol.2 現代に蘇る名刀の景色

河内國平
Kunihira Kawachi
 

1941年大阪生まれ。第14代刀匠河内守國助次男。1966年関西大学法学部卒業。奈良県指定無形文化財保持者。2014年、現代では不可能とされた平安時代末期~室町時代の古刀が持つ地斑「映り」の再現に成功し、刀剣界最高の「正宗賞」を受賞。専門家は「驚くべき成果。不可能とされた現代の材料で再現する技術を持つ唯一の刀匠だ」としている。 主な受賞歴、正宗賞、高松宮賞、文化庁長官賞、毎日新聞社賞、日本美術刀剣保存協会会長賞、全日本刀匠会会長賞、薫山賞、寒山賞他。

鉄に命を吹き込む

日本刀の見どころの一つである地鉄。その美しさは刀鍛冶の鍛錬によって決まる。「鉄の処女性を保て、ということを弟子によく言う。それなら火にくべらんといたらええけど、やっぱり火の中にくべる。それで殺すな、生かせというのは非常に難しいところやけど、そのギリギリのところを追いかけていく。名作とはそういうものです」そう語る河内が作る刀は、見た目の美しさだけでなく、刃物としての性能も卓越している。火床の炉の形、羽口の角度、炭の大きさ、鉄を沸かす炎の色、鉄から飛び出す火花の形と量。すべての条件が揃った時、ねっとりとした柔らかさと深みある地鉄が生まれるのだ。

日本刀本来の機能を第一に追求した先にあるのが、平安時代末期~室町時代に生まれた古刀である。

日本刀本来の機能を第一に追求した先にあるのが、平安時代末期~室町時代に生まれた古刀である。この時代の刀は、人を斬るための武器として使えるものであり、江戸時代以降に作られた刀と比べて地鉄が柔らかく、折れにくい。見るものを吸い込むような青く鈍い輝きに、数多くの名工が魅せられ、古刀を手本として刀を鍛えたが、「鉄と人は時代が下るほど悪くなる」という江戸時代の名工の言葉が残されているほど、その微妙な輝きと地紋を手に入れるのは至難の業だった。

数百年ぶりに現れた名刀の姿

2014年、河内は約40年の研究と経験をもとに、古刀に多く見られる「乱れ映り」の再現に成功した。

2014年、河内は約40年の研究と経験をもとに、古刀に多く見られる「乱れ映り」の再現に成功した。華麗な刃文が日本刀の美の一つの条件とされる現代の常識から抜け出し、伝統技法を極めた先の発想の転換によって鍛えあげられた力強い太刀は、数百年ぶりに再び鎌倉時代の名刀の景色が姿を現したと関係者に大きな衝撃を与えた。その後も、数々の名刀を生み出し続けている。

曙(太刀)

作品名:曙(太刀)
銘 表:曙 河内守藤原國助 刻印(無界)
銘 裏:平成二十七年春山有来人
長さ:71.5㎝
反り:2.8㎝
親友の刀剣鑑定家である故杉浦良幸氏が研ぎ上がったこの太刀を見て古刀再現完成と喜び「曙」と命名し、愛刀の1振りに加えた。

月到天心(寸延短刀)

作品名:月到天心(寸延短刀)
銘 表:國平書重光彫之
銘 裏:自初代離三百七十余年正月
長さ:31.3㎝
反り:0.4㎝
月到天心と私の書を柏木重光氏の見事な彫刻によりこれまでにない作品となった。

雉腿(太刀)

作品名:雉腿(太刀)
銘 表:河内守藤原國助國平刻印(無界)
銘 裏:自初代離三百七十有余年春日
長さ:68.3㎝
反り:2.2㎝

鍛冶初め(短刀)

作品名:鍛冶初め(短刀)
銘 表:國平刻印(無玄関)
銘 裏:平成二十八年小春日
長さ:22.8㎝
反り:0㎝
拵:朱塗り句彫銅金具短刀拵え
句:暗幕の飛火の跡や鍛冶初め 國平

松花(太刀)

作品名:松花(太刀)
銘 表:河内守藤原國助國平 刻印(無界)
銘 裏:平成山河春望月之
長さ:67.6㎝
反り:2.0㎝

可万久良(太刀)

作品名:可万久良(太刀)
銘 表:河内守藤原國助國平 刻印(無界)
裏:自初代離三百七十年春吉日
長さ:72.3㎝
反り:2.5㎝

必ず出来ると死ぬまで信じる

仕上げ場の壁に掲げられた「出来る出来る…必ず出来る」と繰り返し書かれた書。

仕上げ場の壁に掲げられた「出来る出来る…必ず出来る」と繰り返し書かれた書。「人生の途中で結果を出してしまうと成功か失敗かという話になる。だから死ぬまで自分の中で結果は出さない。最後には必ず出来ると信じていないといけない」。河内は宮入が亡くなった後、同じく人間国宝であった隅谷正峯に弟子入りしていた時期がある。独立してから12年ほど経過し、コンクールでも数々の賞を受賞していたが、行き詰まりを感じていた。宮入から習った相州伝に対し、隅谷から習ったのは他流派の備前伝。河内はただ新しいことを覚えたいという一心だったが、世間からは裏切り者だという声も聞こえてきたという。

「親方と同じことをやっていたら、そりゃ賞をとれるんですわ。それが面白くなくなりました。自分ではあまりうまくできてないと思ってもコンクールに出したら賞をとれる。この程度でとれるのかと。そして審査員という人たちも先入観があるから、一回賞をとったりすると、そのあとも賞をとりやすくなる。そんな感じで6回も賞をとったら行き詰まりがあってね。あの頃は、8回賞をとったら無鑑査になるんですよ。無鑑査になったらコンクールに落ちることはない。もう誰も注意しません。教えてくれる人はおらんくなる。だから無鑑査になったら困るなと思ったんですよ」 。

今もなお、河内の刀に対する探究心は凄まじい。

「もう余生少ないのに、時間がなくて困ります」。今もなお、河内の刀に対する探究心は凄まじい。「本格的な刀は、古刀と呼ばれる室町時代までのもので、それを今まで復元できていなかったんですわ。江戸時代に入ると、もう鉄砲がある。人を斬ったことがないという武士もいっぱいおったはずですよ。宮入親方と隅谷先生はもう、江戸時代のものはできていましたからね。だからこそ僕はその上を研究するわけや」。

鍛刀場へ見学に訪れた子供に「おっちゃん今頃なんで刀作ってんねん」と言われたことがあるのだという。「究極や。禅問答みたいなもんやで。でもそういうもんや。これを的確に説明できるようになったら一人前やろね」と河内は笑いながら語る。

人生最後の弟子と並んで

「まだまだ分からないことが沢山ある。もっともっと探らねばならない」そう続ける河内は、最後に日本刀の魅力をこう語ってくれた。「刀には、なんか精神的なもんがあんねん。例えば刀がよく切れて、大変な武器であるから御神体になったと考えるのが普通なんやけど、僕はその逆もあると思っていて。先に光るものとして精神的なものができて、それがよく切れるというのが後付けで、刀に発展したんじゃないかなと。どうもそうかもしれんな」。

松花

松花

価格 お問い合わせ下さい。
種別 太刀
銘 表 河内守藤原國助國平 刻印(無界)
銘 裏 平成山河春望月之
長さ 67.6cm
反り 2.0 cm

白鞘付き、中心(なかご)に注文主の記念銘を入れさせていただきます。

現代刀ご購入の流れ

①お問い合わせ

まずはお気軽にお問い合わせください。ご興味のある作家、ご希望の作品についてご連絡ください。サイト上に掲載されているもの以外にも様々な作品をご案内可能です。

②ご購入可能な作品のご案内

お問い合わせ内容をもとに、担当者よりご連絡させていただきます。細かいやりとりはお電話でもご対応させていただきます。

③お見積り・納期目安・購入規約書の確認

ご希望の作品のお見積り、納期目安、購入規約書をご連絡いたします。尚、納期につきましてはあくまでも目安となり、納品日を保証するものではございません。また送料に関しましては、全額負担になりますので、あらかじめご了承ください。

④ご注文の意思確認

お見積り、納期目安にご納得頂けましたら、購入規約書にサインをお願いいたします。

お問い合わせから意思確認までの流れ
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⑤決済についてご案内

購入規約書にサインをいただき、ご注文の意思確認が取れましたら、決済についてご案内いたします。費用は全額前金にてお願いさせていただいております。

⑥ご注文確定

ご入金が確認できましたら、正式にご注文確定として在庫を確保させていただきます。

⑦銃砲刀剣類登録証取得

刀の登録証の取得手続きを行います。登録証が発行されましたらお客様へ作品のお渡しが可能になります。尚、登録日は月に1回となる為、ご購入日によっては翌月の登録となる場合がございます。

⑧お引き渡し

美術品として郵送、直接お伺いして手渡しの両方に対応しております。事前にご希望をお知らせください。送料や移動費等はお客様負担でお願いさせていただいております。

お支払いからお引渡しまでの流れ
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よくあるご質問

お問い合わせについて

お問い合わせへのご返信
お問い合わせへのご返信は、通常2日~3日以内にお送りいたします。2日~3日経っても返信メールが届かない場合は、何らかの問題が発生している可能性が考えられますので、お手数ですが再度お問い合わせフォームよりご連絡ください。尚、土日祝日や年末年始などはご返信までにお時間をいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
お問い合わせの対応言語
お問い合わせの対応言語は日本語、英語のみとなります。
お電話でのお問い合わせ
お電話でのお問い合わせも受け付けておりますが、まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

作品のご購入について

ご注文確定までの流れ
まずはお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご不明な点はこの段階でご質問いただき、担当者より在庫状況を含めて回答させていただきます。ご注文の意思確認が取れましたら、決済についてご案内いたします。費用は全額前金にてお願いさせていただいております。お客様からのご入金が確認できましたら、正式にご注文確定とさせていただきます。
作品のお引き渡し方法
美術品として郵送、直接お伺いして手渡しの両方に対応しております。事前にご希望をお知らせください。尚、送料や直接お伺いする際の交通費、宿泊費等はお客様負担でお願いさせていただいております。あらかじめご了承ください。
現代刀の所有手続き・登録証の発行
「銃砲刀剣類登録証」のない刀剣は法律上所有することができません。当方で発行手続きを行い「銃砲刀剣類登録証」が付属した状態で納品させていただきます。尚、納品後はお客様ご自身の名義に変更していただく必要がございます。納品時にお渡しする登録名義変更の書類に必要事項をご記入の上、お住まいの都道府県の教育委員会へ送付をお願いいたします。
作品のご見学
ご注文確定前に、実際に作品をご覧いただくことは可能です。ただし、時期によってはお受けできない場合もございますので、まずはやり取りをさせていただいている担当者にご相談ください。
作品の保証
ご注文確定以降に当方の都合により製作不可能となった場合、全額返金いたします。
ご注文後のキャンセル・仕様変更
ご注文確定後のキャンセルや仕様変更はお受けする事ができません。あらかじめご了承ください。
納品後のメンテナンス依頼
お問い合わせフォームより一度ご連絡ください。研ぎなどが必要な場合は別途費用が発生いたします。
作品の梱包
保存用の白鞘で作品を保護し、段ボールの外箱に入れ納品いたします。尚、桐箱や手入れ道具をご希望の場合は別途費用が発生いたします。

作品についての注意事項

手工業作品の特性
本製品は、手工業作品であり、製作上、鞘や刀身に微細な傷、成形の歪み、微細な気泡による窪み等が発生している場合がございます。また、成形(形状)、刃文、質感、色合い等がお客様のイメージ通りであるお約束はできません。あらかじめご了承ください。

国外対応について

国外からのご注文
国外からのご注文も受け付けております。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。尚、対応言語は日本語、英語のみとさせていただいております。あらかじめご了承ください。
輸出入手続き
作品の輸出手続きは当方にて行わせていただきますが、輸入手続きにつきましてはお客様ご自身にて行っていただきますようお願いいたします。尚、双方が正常に手続きを完了していても、何らかの理由により税関で作品の受け入れを拒否されてしまう場合がございます。その場合に生じた損害に関しては、当方は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
お引き渡し方法
美術品として郵送、直接お伺いして手渡しの両方に対応しております。事前にご希望をお知らせください。尚、送料や直接お伺いする際の交通費、宿泊費等はお客様負担でお願いさせていただいております。あらかじめご了承ください。